「働きやすい」を追い求めて
2009年にアタラを創業した頃から、働きやすい環境ってどういうものだろうというのは常に考えてきたし、実行に移してきた自負はあります。Googleで働いていた頃に経験したWork from Home(WFH:申請ベースで任意のタイミングで自宅で勤務可能)制度が大きく影響したのだと思います。通勤のストレスからは解放されるし、生産性が極めて高いと実感しました。
最初の数年間はオフィスも借りていませんでした(登記は私の自宅)。メンバーが増えてきたのでミーティングはカフェで開催。さすがにそれも無理が出てきたので貸し会議室を借りるようになりました。さらにメンバーが増えてからはオフィスを構えるようになりましたが、自宅、カフェ、図書館などとあまり位置づけは変わっていなく、今も「使える場所のひとつ」でありつづけています。
時間も自由です。ルールに沿ってやっていれば、1日の使い方はそれぞれで設計できます。
もちろん、集まるときは集まるし、フェース・ツー・フェースの機会も大事にしてきました。このあたりのバランスは新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いチャレンジがありましたが、今は制限がある中でのコミュニケーションやチームビルディングを会社、チーム、個人で工夫するようになってきた感があります。
結果、時間や場所にとらわれない自由な働き方が可能になりました。この働き方を「個々のライフスタイルやライフステージに合った働き方を提唱し、実践する」と称し、ずっと大切にしてきました。
2022年9月現在、こんなことを実践しています。
勤務環境支援
全国勤務可能。リモートワーク制度、フルフレックス制度
リモートワーク手当
自宅用の大型モニター、ワークチェア支給
首都圏主要駅前のサテライトオフィス利用可能
全国勤務可能はいちばん最新の取り組みです。全国にいる優秀な方々が、好きな場所で仕事をしながら生活できるようにしていきたいと思っています。
リモートワーク手当や大型モニター、ワークチェア支給、サテライトオフィスはコロナ直後にすぐに実行に移した施策です。
特にワークチェア支給は個人的にも気に入っています。コロナ直後は自宅での勤務を余儀なくされましたが、多かった声が「腰が痛い」「会社のチェアがよいことがわかった」などでした。オフィススペースを半分にした際に余ったワークチェアを希望者に無償提供/送付したところ、とても好評だったので、新しく入社するメンバーにもオファーすることにしました。人間工学に配慮した、とてもいいチェアなので、生産性に大きく影響してくると信じています。
研修制度
書籍購入費、研修・トレーニング参加費負担
データマイニング研修、戦略オフサイト合宿、チームビルディング行事多数(チーム懇親会費補助)
海外カンファレンス参加支援
コンサルティング会社として学び続けることは重要なので、そのための投資は惜しみません。ただし、会社としては個々のメンバーに伸ばしてほしい領域を指定したりはしません。あくまでも自身で決めないとコミットメントは生まれないと思っているからです。でも、決めてしまえば学ぶ環境はいろいろありますし、会社としては全力でバックアップしたいと思っています。私自身、2019年にスイスの大学院にDXを学ぶため2週間の短期留学をしました。毎年海外カンファレンスで最新の情報を得て、仕事に活かしてきたメンバーもいます。
正直、このような取り組みは際限はないと言えばないのですが、その時々で意味のある制度には今後も取り組んでいければと思っています。こんな環境で働いてみたいと興味を持っていただいた方がいれば、ぜひカジュアルにでもお話ししましょう。