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e-Stat 政府統計データをDomoへ接続可能に。e-Stat コネクターがリリース
こんにちは、アタラ合同会社コンサルタントの川田貴俊です。
2022年11月にDomoへe-Statのデータを接続する“e-Stat コネクター”が加わりました。
9月7日に開催されたDomoPalooza Japan 2022で「国内SaaS製品とのコネクター開発を強化」が発表されましたが、その第一弾となります。日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイト「e-Stat」のデータとの連携はユーザからの要望も多数寄せられていたそうで、その声を反映して開発されたようです。
Domo Japanの取り組みについてはこちらもご参照ください。
本記事ではこのコネクターを使うための設定手順などを解説し、実際のデータを使って可視化したグラフを紹介します。
※注意
本記事執筆時点(2022年12月5日)では公式のリファレンスなどが公開されていない状態で、私が試行錯誤して見つけた方法のご紹介になります。表示がキャプチャー画像の通りではなかったり、もっと効率的な操作手順があったりするかもしれません。予めご了承下さい。
1. e-Statアカウント登録
初めにこちらのe-Statのトップページ(https://www.e-stat.go.jp/)からユーザ登録を行います。
「新規登録」をクリック。
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次のページで、登録するメールアドレスを入力し、仮登録へ進みます。
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送られてくるメールに記載されている、本登録用のアドレスをクリック。
「利用する機能 >API機能」 にチェックを入れる必要がありますので、ご注意ください。
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「マイページ」をクリック。
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「API機能(アプリケーションID発行) 」をクリック。
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名称:任意の文字列
URL:利用しているDomoのURL(XXXXX部分は利用環境に応じて適宜変更ください)
以上を入力後、「発行」をクリック。
表示されたappIdは、後半のDomoのコネクター設定で使います。
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2. 目的のデータを探す
作成したアカウントでログインしたら、使用したいデータを探します。
注意点ですが、Domoへ連携できるデータはAPI経由で取得できるものに限ります。探した結果、条件を満たさないということもあるかもしれません。残念ですが、APIで公開されるのを待ちましょう。
トップページから、「●統計データを探す > すべて」 を選択。
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「データ種別 > データベース」を選択。
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キーワードを入力して検索する、もしくは、政府統計一覧から探すなどして、目的のデータを探して開きます。以下、“景気ウォッチャー調査”を例に説明します。

右下の一覧から目的のものをクリック(ここでは 月次[12件]の1行のみ)。
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さらに目的のものをクリック(ここでは、季節調整値 全国の分野・業種別DIの推移)。「表示・ダウンロード 」の項目に「API」と表示されているものがコネクターで連携可能なようです。

「統計表表示 ID」に表示されている数字をコピーしておいてください。

3. Domoでコネクターの設定
下記の通り「データ」→「コネクター」をクリックして、「e-stat」と検索。e-Statコネクターを選択します。
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ここに1. e-Statのアカウント登録で取得したappIdを入力します。

適宜設定して、次へ。

2.「目的のデータを探す」で控えておいた統計表表示IDを貼り付け。

後は更新頻度を設定し、保存して終了です。
4. 可視化してみましょう!
あとはいつも通りDomoで可視化や加工をしてみましょう!
デモとして1枚作ってみました。こちらから実際に操作することができます。
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おわりに
今回e-Stat コネクターが公開されたことで、政府が用意しているオープンデータを格段に利用しやすくなりました。
Domoに一度接続してしまえば、あとは定期的に最新データを取得することもできますので、e-Statデータをモニタリングしたり、自社のデータと連携させて示唆を得たり、いろいろな活用が考えられます。
データの接続手段が増えたり、公開されるデータが増えたりして、データを活用することのハードルはどんどん下がっています。しかし、それをどう使うかは経験やセンスが問われるので、日々研鑽に努めなければと気を引き締め直した次第です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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