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経営企画部のリアル、トラディショナルメディアから学ぶ、会議の無駄を減らす:ナレッジハイライト2023年1月号

はじめまして。押忍!
アタラ合同会社 マーケティングコンサルティングチームの小湾(こわん)です。

アタラでは、「アタラ道場」という勉強会を開催しています。この勉強会では、広告プラットフォームのアップデートについての共有や、昨今のマーケティングトレンドに留まらず、メンバーそれぞれの強みを活かしたナレッジの共有を、毎回一人のコンサルタントが「師範」となって持ち回りで行っています。

今回は、2023年1月に開催された勉強会の様子を皆さんにもシェアしたいと思います!

ちなみに、アタラ道場では押忍!という挨拶とともに会がはじまります。読者の皆様もふむふむという内容があれば、押忍!と心の中で叫んでみてください。声に出す場合は、周りにご注意を。

押忍!

経営企画部のリアル

この回は村田師範による、「経営企画部のリアル」でした。

村田師範はデータコンサルティングチームに所属し、様々なBIツールの導入支援コンサルティングを行っており、経営企画部の方とお仕事をされる機会が非常に多いです。

そんな村田師範も前職では経営企画部に所属しており、「かつての自分が知りたかったこと」を中心にお話いただきました。

経営企画は何する人ぞ?

「経営企画」と聞いて、みなさんはどういった仕事を想像しますか? 営業や経理だと役割や仕事の内容を想像できても、経営企画のイメージはざっくりとしたイメージの人も多いのではないでしょうか。

経営企画の「企画」

経営企画の「企画」とは、Planning、Consulting、Monitoring & Reportingに細分化できます。

  • Planning:計画・戦略の策定、事業の「あるべき姿」を描く、各種シミュレーションとリサーチ

  • Consulting:実行部隊のコンサルティング、支援

  • Monitoring & Reporting:PlanningとConsultingが問題なく進んでいるかの確認・観察・監視。懸念事項の事前キャッチアップと打ち手の検討

細分化してみると、数値管理から課題の抽出と解決、そして実行の補佐までと業務のカバー範囲は非常に広くなっています。

また、「経営企画」と一口に言っても、組織図上の位置付けによって大きく2パターンに分別がされます。役員寄りか、事業部寄りかが、組織の位置付けで変わるようです。

  • 経営ボード補佐型 → 主に役員の補佐、計数管理。財務三表と事業部数値の整合性をとる

  • 事業部並列型 → 事業部のコンサルテーションがミッション。事業部に伴走し、戦略提言、方針策定

組織の位置付けによってミッションやステークホルダーが若干変わるものの、企業経営の意思決定や、方向性を定めるには必要な役割だと理解できます。多くの数字を取り扱うため、意思決定やデータを活用するにあたってBIツールの導入は必須に思えますが、一筋縄ではいかない、多くの苦悩を抱えていると感じました。

村田師範は経営企画部の苦悩を理解できるからこそ、レベルの高いサービスを提供できているのかもしれません。

コンサルティング業務に従事する身として、今回の会は非常に勉強になりました。

押忍!

トラディショナルメディアから学ぶ

この回は私、小湾が担当でした。ずばり、「トラディショナルメディアから学ぶ」です。

今こそ歴史から学ぼう

脱Cookie時代が迫るなかで新しい情報をキャッチアップするだけではなく、広告やマーケティングの歴史について学ぼうと思い、2022年の年末休暇から少しずつ勉強をはじめていました。インターネット広告は最先端のテクノロジーが集結していますが、オールドメディアと言われるインターネット登場以前からあるメディアの歴史は非常に長いため、多くの気づきが得られると思ったからです(リスペクトを込める意味で「トラディショナルメディア」と呼称しております)。

枠から人

インターネット以前からあるメディアとして挙げられるのは新聞、ラジオ、テレビ、雑誌、OOH(交通広告、屋外広告など)などがあります。これらのメディアに広告を掲載するには、掲載枠を取り決めた期間で購入するのが一般的ですが、それに対しインターネット広告はテクノロジーの進化により、ユーザー情報をベースにしたターゲティングが可能です。そのため、インターネット広告は成果に直結しやすく、急激に成長していきました。

これを支えている技術の一つとして「Cookie」があり、今では一人一人最適な広告を配信することも可能となっています。急激に市場が拡大していくため、「枠から人へ」と、いわばシフトチェンジのように呼ばれていました。

しかし、今後は「Cookie」が使えなくなることで、インターネット広告が得意としていた「人」をターゲティングすることがこれまでよりも難しくなります。

枠から人、人から何に?

人の次は何にシフトチェンジするかというと、トラディショナルメディアについて学んだ私の結論はずばり「コンテンツ」です。

進みすぎた技術の振れ幅がメトロノームが動くように、揺り戻しが起こると考えています。インターネット上にあるメディアは玉石混交ですが、トラディショナルメディアが提供する質(体験や情報)の高いコンテンツが再注目されると考えています。

そのため……ともっと書きたいのですが、ダイジェストではなくなってしまうため
割愛させていただきます……押忍。

会議の無駄を減らす

2023年1月最後の道場は、川田師範による「会議の無駄を減らす」でした。読者の皆様も悩まれているであろう「会議のあり方」を見直すきっかけになれればと思います。

会議の無駄とは何?

そもそも「会議の無駄」とはなんなのでしょうか。川田師範から問いかけがあり、社内の実況Slack(道場の最中は、Slackで疑問や意見などを投稿できるよう、専用のスレッドを設けています)では、多くの投稿がありました。

川田師範によると無駄な会議には「目的がわからない」「話が無駄に広がる」「情報を伝えるのみ=意見が出ない」「時間通りに始まらない / 終わらない」という特徴が挙げられるそうです。

また、ヒントを求めて読まれた、越川慎司『超・会議術~テレワーク時代の新しい働き方』(技術評論社)で得られたナレッジから、会議のあり方を整理いただきました。

ポイントは4点です。

  1. 目的:社内会議の目的は「情報共有」「意思決定」「アイデア出し」の3種類に分けることが可能です。この中で利益や業績に繋がる「アイデア出し」が重要にも関わらず、社内会議では情報共有の割合が非常に多いとのことでした。つまり、決めない会議が非常に多く、さらには、目的なしの会議は主催者の自己満足でしかないとも言っていました。

  2. 決定:「意思決定」の会議では、「決め方」を決めることが必須です。決定方法が定まっていない会議では、議題のデメリットに話が及んだ際にデメリットばかりがフォーカスされてしまい、決定がされない会議が生まれてしまいます。また、完全な情報がないと決定できないプロセスになった場合、情報収集に多くの時間を割くことになってしまいます。

  3. イノベーション:経済学者のシュンペーターによれば、イノベーションは「新結合」と定義しています。現存する要素を組み合わせることで、化学反応が起き、イノベーションになります。会議においても、一人の発信だけでは、新しい結合は生まれません。

  4. その他:一つの会議には参加する人数×時間分のコストが発生しているため、無駄な会議が発生すると、その分の損失が発生してしまいます。

また、本書によると、「口角アップの強制」を周知したことで、会議時間が減少したとのことでした。これは、会議の雰囲気が明るくなることで、議論の活発化や迅速な行動につながったためだそうです。

以上の4点を整理した川田師範は、自身が参加する会議の見直しと無駄な会議を減らす宣言を行いました。現在進行中のものも多いですが、会議の内容や仕組みを少しづつアップデートしているとのことでした。

私も無駄な会議を減らし、より良い会議を増やすためにも、参加者として4つのポイントと口角を上げることを意識していきます。押忍!

なお、川田師範は「【連載】Notionでタスク管理&モチベーションアップ!」も執筆しているので、日頃の業務でお悩みの方はぜひご覧ください(個人的には旧Google データポール[現・Looker Studio]で家計簿をつくる連載も大好きです)。

おわりに


2023年も初回から日々の業務で意識していきたいポイントが満載でした!私個人としては、口角アップを忘れずに会議に参加したいと思います。

アタラにはこうしたナレッジを共有する機会が非常に多くあります。今回の投稿を通じて少しでも興味を持っていただけるとうれしいです。

押忍!

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※この記事の情報、著者所属、肩書等は公開日当時のものです。

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