ソーシャルスタイルに基づくコミュニケーション戦略:ナレッジハイライト2023年12月
アタラ合同会社マーケティングコンサルティングチームの恩田将維です。
アタラでは、「アタラ道場」という勉強会を開催しています。この勉強会では、広告プラットフォームのアップデートについての共有や、昨今のマーケティングトレンドに留まらず、メンバーそれぞれの強みを活かしたナレッジの共有を、毎回一人のコンサルタントが「師範」となって持ち回りで行っています。
2023年11月に実施した「アタラ道場」の一覧は以下です。
11月1日:ソーシャルスタイルに基づくコミュニケーション戦略(村田師範)
11月8日:AIツール、色々いじってみた(大野師範)
11月22日:BIツール、比較してみた(伊藤師範)
11月29日:プレゼンテーション(デリバリー)力をあげよう!(小澤師範)
今回は上記から以下をピックアップしてふりかえります。
ソーシャルスタイルに基づくコミュニケーション戦略
この回は村田師範による、「ソーシャルスタイルに基づくコミュニケーション戦略」についての講義でした。
師範が新卒の時に受けた研修をもとに、コミュニケーション戦略について稽古いただきました。
ソーシャルスタイルとは
ソーシャルスタイルとは、「人の言動を四つのスタイルに分けて分析し、相手が望ましいと感じる対応を探し、選択する方法」のことです。営業や接客業の方が学んだり、チームマネジメントで取り入れている企業もあるそうです。
四つのタイプ
感情を出すのか・抑えるのか、意見を主張するのか・聞くのかの2軸で、以下の四つのスタイルに分類できます。
Driving
Expressive
Analytical
Amiable
それぞれのタイプの主な特徴は以下になるとのことです。
Driving
感情は表に出さず、メリハリがあり、力強い話し方をする
結論からはっきりと断定的に話したりする傾向にある
人間関係よりも、仕事や課題を重視するタイプが多い
Expressive
感情を大きく表現する
しっかりと目を見て感情を込め、抑揚をつけながら話す
話の内容というよりも、人間関係を構築することに重きを置くという側面がある
Analytical
感情を表に出さず、論理的に淡々と話す
人間関係よりも仕事や課題を重視する
意見を聞くと思ってもみないアイデアを持っている可能性がある
Amiable
声や態度に穏やかさを感じさせ、周りに気配りをしながら同意を得るようにゆっくり話す
周りを励ましてサポートすることが得意
やや優柔不断なところがあり、決断に時間がかかってしまう
その場でアンケートを実施し、各々がどのスタイルに属するか確認し、盛り上がりました。
望まれる/嫌われるコミュニケーションのポイント
それぞれのスタイルには、望まれる/嫌われるコミュニケーションがある、とのことです。
Driving
望まれるコミュニケーション
感情を抑えながら内容に注力する姿勢が望まれる
結論から先に伝え、そのあと「理由→具体例」といったように決まったフォーマットで伝えられると理想
嫌われるコミュニケーション
結論を早く求める傾向にあるため、雑談などは不要
本筋とは関係のない話をダラダラされることを嫌がる
Expressive
望まれるコミュニケーション
雑談などを通じて、相手が見聞きしたことのないような最新情報を伝えられるといい
製品やサービスの契約などは、相手の気が変わらないうちに早く済ませておくことも大切
嫌われるコミュニケーション
淡々と事務的な内容を伝えるだけでは、あまり相手に響かない可能性がある
料金や機能といった事実よりも、製品を導入することでどんな未来が待っているのか、想像を促すような提案が望ましい
Analytical
望まれるコミュニケーション
会話から得られる情報ではなく、複数の資料などを確認しながら慎重に検討することを好む
決断に迷っている場合は、追加情報などを送るといい
嫌われるコミュニケーション
感情に訴えかけるような対応は響かない
抽象的な話では動かない
Amiable
望まれるコミュニケーション
相手の懸念事項に寄り添いながら、一緒に考える姿勢が望ましい
嫌われるコミュニケーション
結論を急がせてしまうと相手はストレスに感じる
まとめ
ソーシャルスタイルの考え方を知りつつ、大事なことは「自分の癖を知ること」「相手が好むスタイルを見抜くこと」「相手にあわせてスタイルを変えること」とのことでした。日々の業務の中で、相手に合わせたコミュニケーションをすることの重要性を学ぶことができました。
アタラにはこうしたナレッジを共有する機会が非常に多くあります。今回の投稿を通じて少しでも興味を持っていただけるとうれしいです。