Tableau概要及びその思想、YouTuberのなり方(基本編)、クリティカル・シンキング再確認:ナレッジハイライト2020年12月号
はじめまして。
アタラ合同会社マーケティングコンサルティングチームの箕浦弘騎です。
今回はアタラ社内で開催している勉強会、「アタラ道場」についてのふりかえりを、月替わりで担当制にて行う初回の投稿となります。
まずは簡単に自己紹介から。
大学を卒業して以降、就職した会社ではどちらかというとサポート系職種(カスタマーサポートや営業事務)を担当していましたが、より大きな裁量や分析思考をもって仕事に取り組みたいと考え、2019年4月に前職のインターネット広告代理店に入社し、運用型広告の世界に飛び込みました。
その後更なる成長を求めてアタラに2020年10月に入社し、早3ヶ月。
刺激の多い毎日を送っていますが、「アタラ道場」は、「師範」(発表者)、聞き手双方にとって、とても良いインプット・アウトプットの機会となっています。
前職では週一回程度の頻度で各自が担当する案件の広告アカウントの改善点の洗い出しを行うことくらいしかしていなかったのですが、アタラでは道場の時間をフル活用して、自分だけではキャッチアップできないことにアンテナを張ったり、吸収したりする場としています。
それでは早速2020年12月に実施した道場について、振り返ってみたいと思います。
◇Tableau概要及びその思想
株式会社セールスフォース・ドットコムの担当者様より、Tableauの概要や思想についてお話しいただきました。
コロナ禍という状況も相まって、BI市場においては多くの企業がBIプロジェクトを遂行したり、新たにスタートさせる意欲があるそうです。今回の道場では、このような状況下でTableauが必要とされる理由や、実際の画面操作を交えた活用事例について紹介していただきました。
・Tableauとは?
いわゆるBIツールであり、誰もがより直感的な操作でデータ分析を行い、そこから知見を得ることや、ビジネス上の重要指標をモニタリングするためのツールです。
・ではTableauを使うメリットとは?
データを直観的な操作で分析すること自体は、エクセルでピボットテーブルを活用することでも実施可能ですが、データを都度手元に落として分析するのは時間も手間も要するため、ビジネス上の判断を遅らせる要因になると考えられます。
また社内やクラウド上に散在したデータを1つに集約しつつ、そこから有効な知見を見出すためにも、データの収集、分析に優れたツールは、多くのビジネスの現場で必要になり、かつその操作がシンプルであれば、データに向き合える人材も増え、特定の課題解決に対する様々なアイデアが社内から出てくることが期待できそうです。
・実際の活用事例
現在私が担当している案件では、広告の配信成果を分析するためにTableauを活用しています。
ディスプレイ広告の成果を管理画面で確認すると、バナーサイズごとに成果が表示されるため、その変数を省いた状態で、よりスピーディに広告の配信成果を分析することができます。
また、店舗ごとの来店者数を時系列で把握したうえで、ウェブ広告の施策による成果やトレンドを分析できるように、スプレッドシートからTableauに情報を取り込んでおき、定例会の際にはTableauでビジュアライズしたものを資料としています。ダッシュボードを見ながらお客様の質問を受けた場合にも、すぐに返答できるようにしています。
今後は上記以外にも積極活用していき、欲しいデータをいつでも簡単に引き出せるようにすることで、よりスピーディに課題解決を行えるようにしていきたいです。
◇YouTuberのなり方(基本編)
同回は、小出師範による「YouTuberのなり方」についての講義でした。
小出師範はアタラでのWebマーケティングコンサルタントとしての活動以外に、YouTuberとして活動をされており、YouTubeアナリティクスの画面も共有して頂きながら、自身の活動や分析による知見についてお話いただきました。
配信したコンテンツへの流入経路、ユーザーの属性情報、視聴時間、視聴デバイス、視聴者維持率等をアナリティクスの画面で分析しながら、日々自身のコンテンツの発信に工夫をされているそうです。
▽YouTubeアナリティクスの概要
私は仕事以外ではYouTubeは見る専門で(仕事でYouTube動画広告に関して携わることはあります)、例えば「良いゲーミングモニターを買いたいけど、結局どれが良いのかな?」と迷った際などに、実際に使っている様子含めてレビューをしている動画を参考にします。テキストや画像だけでは分かりづらい情報を受け取れるというのが、動画のメリットだと思います。
YouTubeのアクティブユーザー数は全世界で20億人以上(2020年3月時点)いることを考えると、YouTubeは集客やブランディングには非常に良いプラットフォームですよね。
過去に私が担当した案件では、YouTube動画広告経由でのROASが2,000%以上というとんでもない成果が出たことがありますよ。
動画広告を作成して配信するということは、広告主様にとって、バナー画像や、テキスト広告を配信することよりもハードルが上がるとは思いますが、可能であれば積極的に配信することを提案していきたいと思います。
◇クリティカル・シンキング再確認
同回は、田畑師範による「クリティカル・シンキング再確認」についての講義でした。
田畑師範は入社以降、多くの仕事を受け、案件を担当する中で、時間をかけずに課題や問題の要素分解(ブレイクダウン)ができるようになる必要性を感じていたそうです。
そこで「クリティカル・シンキング」を学べる社会人大学院の講座を受講され、自身の課題を克服し、実践的に日々のお仕事に活かされているそうです。
お話の中で印象的だったのは、課題を具体的にして、そして各要素にブレイクダウンし、1つ1つ仮説検証を行い、解決策を導くという考え方です。
広告運用の現場では
「AというキャンペーンのCPA(コンバージョン単価)が悪化した要因はなぜか?」
といった課題に対して日々向き合います。
その際、CPAを分解すると、
CPA=CPC(クリック単価)/CVR(コンバージョン率)
なので、左辺のCPAが高騰しているのは、
・CPCの高騰
・CVRの低下
・上記2点の両方
上記が要因ではないか?という具合に変数で分解し、その後CPCが高騰していることが、CPA悪化の要因であるということを特定した場合は、各広告媒体のオークションのアルゴリズムを理解したうえで、
・入札単価の抑制
・広告の品質を高める(Google 広告の場合は下記①~③を実施)
①推定クリック率を上げる
②広告の関連性を高める
③ランディング ページの利便性を高める
上記のような施策を状況に応じて打つことになります。
課題を分解して、1つ1つ仮説検証を繰り返していく思考は、ビジネスの現場や日々の生活でも必須のスキルなので、そういった習慣は大事にしていきたいですね。
◇まとめ
2020年12月に行われた「アタラ道場」全3回分について、聞き手として自由に振り返ってみました。
師範(発表者)の方が日々どのようなことを考えて、どのような取り組みをしているのか。
そこから刺激を受けて自分の仕事に活かしていけることも多い非常に有意義な時間と感じています。
当番制にはなりますが、今後も月1回のペースで、道場のふりかえりを聞き手側の視点で執筆、投稿していきたいと思いますので、これを機会に少しでもアタラに興味を持っていただければ幸いです。
※この記事の情報、著者所属、肩書等は公開日当時のものです。
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