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今だからこそ抑えておきたい「4マス(4大マスメディア)」とは:ナレッジハイライト2024年7月号

アタラ株式会社マーケティングチームです。

アタラでは、「アタラ道場」という勉強会を開催しています。この勉強会では、広告プラットフォームのアップデートについての共有や、昨今のマーケティングトレンドに留まらず、メンバーそれぞれの強みを活かしたナレッジの共有を、毎回一人のコンサルタントが「師範」となって持ち回りで行っています。

今回は2024年6月に行われた道場の様子を、各道場の担当師範からダイジェストでお伝えします。

4マスとは(澤田)

4マスとは、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4媒体のことを指します。「4大メディア」や「4マス」、「4大マスメディア」と呼ばれています。

4マスは、インターネットの台頭により、SNSやWebニュースなどのニューメディアに押されており、今やインターネットを除いたメディアで“4大”と呼ぶのは違和感があります。一方で、インターネットは情報発信元が多数あり、フェイクニュースや精度の低い情報も混じることが少なくないため、4マスは信頼性の点からもまだまだ主要メディアではあるのが現状です。

各メディアの信頼度

広告を出稿するにあたっては、どれだけの人に訴求できるかが重要ですが、その広告に興味関心をもってもらえるか、ひいては、広告内容を信用してもらえるかは広告自身のみならず、どのメディア上にて表出しているかも影響してきます。そのため、そのメディア自体にどれほどの信頼度があるかも重要な指標となりえます。

各メディアの広告費

上図の通り、4マスはインターネットに比べ信頼度は上なものの、各メディア自体の信頼度は下がってきており、インターネットに対して強い優位性を保っているわけではないようです。

直近の広告費や全体に対する構成割合は、やはりインターネット関連が強く、4マスは年々、そのシェアを失ってきています。

4マスの効果測定

インターネットに接する機会が大きいことが、広告全体に占めるインターネットの割合が大きい主因ではありますが、広告を出した効果測定がしやすいことも、広告主にとっては出稿しやすい理由の一つではあります。

4マスへの広告では、効果測定は以下のように行っています。

●新聞広告
広告のゴールとなる購入、販売店への来店、資料請求、認知などの項目に分けて、効率的に喚起することができたのかを測定します。

●雑誌広告
インターネットで調査対象誌を選び、そこから素材を抜粋して注目率や購入、利用の意向などを数値化して調査しています。

●テレビCM
平均視聴率に対してのCM本数を乗せた数字をGRP(Gross Rating Point)で表します。平均視聴率が10%の場合に3本CMを入れると30GRPとなり、数値が高いほどよいのですが、番組をテレビ以外で視聴していることや断片的に見ている場合もあるため、正確さには欠ける部分があります。

●ラジオCM
聴取率という方法で測定され、個人単位での測定となります。テレビと同じように、測定器などで自動集計ができないため、調査対象者には調査表を配布してアンケートの集計によって測定を行っています。

以上のように、推定を含む測定方法となるため、広告費に対する費用対効果が求めづらい面もあり、成果がはっきりと出しやすいインターネット広告に流れる面もあるかと思われます。

まとめ

4マスは、そもそも購読者・視聴者自体が低下傾向にあるため、マスメディアとしての影響力も弱まってきてはいますが、それでも大衆に向けた発信力はまだまだ強いものがあります。

一方で、インターネット広告に接する頻度が増えていくと同時に、ユーザーの広告に対するネガティブな感情も年々高まっています。
今後も広告におけるインターネットの占める割合が増えていく流れは止まらないであろう状況で、4マスは情報の信頼性をより強化したり、インターネットにはない優位性を探し出したり、インターネットとの相乗効果を狙うような施策を考えたり、生き残りにかけてより努力が必要な状況となってきています。


アタラにはこうしたナレッジを共有する機会が非常に多くあります。今回の投稿を通じて少しでも興味を持っていただけると嬉しく思います。

※記事の肩書き、所属、内容は公開時点のものです。

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