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ホームセキュリティの作り方、売れるLP:ナレッジハイライト2021年5月号

アタラでコンサルタントをしている小出紘大(通称:ひろ)です。

アタラでは、毎週「アタラ道場」という勉強会を開催しています。この勉強会は、媒体のアップデートについての共有や、昨今のマーケティングトレンドに留まらず、メンバーそれぞれの強みを活かしたナレッジの共有を、毎回一人のコンサルタントが「師範」として持ち回りで行っています。

本記事では、簡単にではありますが、勉強会の様子を皆さんにもシェアしたいと思います!

5月はIoTを手軽に実践した「簡単ホームセキュリティ」と、運用者だとあまり深入りするケースが少ないLPOの「売れるLP」についての道場が開催され、変わり種で面白い月でした。

ではさっそくはじめましょう。

◇簡単!ホームセキュリティの作り方

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普段、クライアントのBIシステムの導入や構築などを支援するデータイノベーションコンサルタントとして活躍されている児玉師範に、簡単にホームセキュリティを作る方法を紹介していただきました。

今回は、教育で利用されることを想定して制作された「ラズベリーパイ」というツールを使用しました。IoTが隆盛した2010年代後半以降に、安価に入手できるシングルボードコンピュータとして趣味や試作品の開発で用いられたものだそうです。

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本来、数万~数十万円するIoTが多いなかで、このラズベリーパイはなぜ安いかの小話も面白かったです。イギリスのラズベリーパイ財団が慈善活動として設計・製造してくれていることで我々のもとに安く届いているそう。

※財団の目的は「特に学校で、コンピュータサイエンスと関連トピックの研究を促進し、コンピューティングの学習に楽しみを取り戻すこと」

そして、ラズベリーパイから連想してメタルギアソリッドに行き着いた児玉さんは、監視カメラを作ることを思い立ちます。(メタルギアの世界観を防犯と繋げてみるとなんかドキドキします)

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概要はこんなイメージだそう。①不審者がいたら、②写真を撮って、③写真とともに通知する流れ。すごく分かりやすい仕組みですね。

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この仕組みを構築するには、この3つを用意します。

・Raspberry Pi 4 ModelB 4GB
・ロジクール ウェブカメラ C270
・モバイルバッテリー

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そして、ラズベリーパイで下記を構築します。

・物体を検知する・・・ Python + OpenCV
・写真を撮る・・・ Python + OpenCV
・写真を通知する・・・ Python + Zapier + Slack

OpenCVという聞きなれない用語がでてきましたね。その説明もしていただきました。

それによると、OpenCVとは、Open Source Computer Vision Library の略で、 インテルが開発・公開したオープンソースの画像処理・画像解析および機械学習等の機能を持つC/C++、JavaScript、Python、MATLAB用ライブラリだそうです。

主に以下の機能が利用できます。

1.  画像処理
2.  構造解析
3.  モーション解析と物体追跡
4.  パターン認識
5.  カメラキャリブレーションと3次元再構成
6.  機械学習
7.  ユーザーインターフェース

今回はこれらの機能を用いて「物体認識」と「カメラキャプチャ」を実装しました。それでできた仕組みがこちらです。

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道場では、児玉さんによりデモも行われ(不審者情報受信役、不審者役どちらも児玉さんが実演笑)、しっかりと不審者役の児玉さんを察知して、Slackに画像とともに不審者がいると通知が来ていました。身近にIoTを感じる楽しい道場でした。

◇売れるLPとは

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普段マーケティングコンサルタントとして活躍されている箕浦師範による道場でした。

デザイナー出身ではない箕浦さんがなぜLPにまで踏み込むに至ったかの話からはじまります。「どんなアカウント構成にしようか?」「どんなターゲティングにしようか?」と⼀⽣懸命に考え、運⽤調整していくことも重要だが、「どう訴えたらユーザーに商品・サービスを買ってもらえるか」を考えることもとても重要ではないだろうか?

日々広告運用に忙しくしているなかでそんな想いが湧いたそうです。そこでデザイナーではなく運用者の箕浦さんが得た答えが「LP構成に関するひな型を知る」ということでした。

それにより、以下のように仕事がしやすくなったようです。

・LPを⾒てどのような構成になっているのか?が理解できる
・このLPはあたりそうか?の予測が⽴つ
・LPの分析や改善案を出すことも⽐較的容易になる
・デザイナーとのやりとりもスムーズ

ひな形として、「PASONAの法則」というフレームワークを紹介いただきました。

PASONAの法則とは、そもそもは商品、サービスを販売するためのセールスコピーの「型」 で下記の頭⽂字をとっています。

・Problem:問題点を提⽰して明確化する
・Agitation:問題点を煽る
・Solution:問題点に対する解決策を提⽰する
・Narrow down:購買意欲を⾼める
・Action:⽬的の⾏動をとってもらうようにする

この観点を押さえれば、間違いないLPが仕上がります。これだけ押さえておけば間違いないという知識は、忙しい広告運用者にとっては非常に有難いですね。

それぞれの解説に移っていきましょう。

Problem:問題点を提⽰して明確化する
お客さんが感じている顕在、潜在的な悩みを⾔葉にして明確化する

ex)「繰り返すニキビ、肌荒れにお悩みではありませんか?」

Agitation:問題点を煽る
問題や悩みをそのまま放っておくと、今後どんな未来があるのかを提⽰する

ex) 「キレイな肌にはもう戻れないかも?」

Solution:問題点に対する解決策を提⽰する
解決策とはこちら側が提⽰する商品やサービスのことで、それがあれば悩みが解決するということを提⽰

ex) 「この化粧⽔があればニキビ肌は確実に改善します!」「この化粧⽔のおかげで⼈⽣が変わりました!」

Narrow down:購買意欲を⾼める
プラスアルファとなるメリットやベネフィットなどを提⽰

ex) 「今だけ限定で30%引きです」

Action:⽬的の⾏動をとってもらうようにする
商品、サービスなどを購⼊してもらうようにする

ex) 「お申し込みはこちらをクリック!」 「ご購⼊はこちらから!」

一つ一つの要素の必要性をイメージできるかと思います。これらのポイントを押さえるとこんな構成のLPになります。

PASONAの法則を⽤いたLPの構成案
 ●アイキャッチ
 ●問題定義(P)
 ●問題を煽る(A)
 ●CTA
 ●解決策の提⽰(So)
   ○サービスの特徴、メリット
   ○証拠(権威性)
   ○実績
     ◾️満⾜度〜%
     ◾️表彰履歴
     ◾️お客様の声
     ◾️推薦
     ◾️取引先名(有名な企業名)

 ●CTA
 ●購買意欲を⾼める(N)
   ○期間限定
   ○先着

 ●CTA
 ●利⽤の流れ、使⽤⽅法(A)
 ●申し込みフォーム(A

CTAを複数箇所に設置することもとても大切で、下記のようなアクションに繋げることができます。

 ●どこのボタンがよく押されたのかを計測できる
  ※複数のボタンリンクから同⼀ページ(お申込みフォームetc)に遷移する場合には、Google アナリティクスのイベントトラッキングを⽤いて計測

 ●ユーザーがどの内容に注⽬しているのかを明確に知ることができる
  ex)過去1か⽉のお申込みフォームへの訪問数100回の内訳:
  A:10回
  So:10回
  N:80回
  →次回はNの内容を先頭に持っていくのはどうか?

また、新しく「新PASONAの法則」もあるようで、ここでは、「Affinity:親近感を感じさせる」が非常に重要だそうです。

新PASONAの法則
Problem:問題点を提⽰して明確化する
Affinity:親近感を感じさせる
Solution:問題点に対する解決策を提⽰する(商品、サービスやその機能を説明)
Offer:提案(具体的なもの)
Narrow down:購買意欲を⾼める
Action:⽬的の⾏動をとってもらうようにする

 Affinity:親近感を感じさせる
「きちんと洗顔して、化粧⽔や乳液で保湿しているはずなのに…」
「私の肌には合っていないのかな?」
わかります。でもね、仕⽅ないんですよ。何故なら〜

煽るのではなく、親近感を感じさせることで、購買意欲を増幅させようとする手法です。道場では実際のLPを用いて、「PASONAの法則」になっているかを確かめ、売れるLPとはなにかがよく分かる道場でした。


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