Tableauデモ、エッセンシャル思考、究極のリーダーシップ:ナレッジハイライト2023年2月号
アタラ合同会社 マーケティングコンサルティングチームの大野です。
アタラでは、「アタラ道場」という勉強会を開催しています。この勉強会では、広告プラットフォームのアップデートについての共有や、昨今のマーケティングトレンドに留まらず、メンバーそれぞれの強みを活かしたナレッジの共有を、毎回一人のコンサルタントが「師範」となって持ち回りで行っています。
今回は、2023年2月に開催された勉強会の様子を皆さんにもシェアしたいと思います!
アタラ道場評議会主催「これまでの道場の知見、活かせてますか?」
2月第1回の道場は、アタラ道場評議会によるこれまでの学びを活かした業務ができているかの振り返り回でした。
このような振り返りをすることで、門下生一同、今一度学びを活かそうという意識を持つことができた回だったかと思います。
エッセンシャル思考を身につける
2月第2回の道場は、私、大野による「エッセンシャル思考を身につける」でした。
書籍『エッセンシャル思考』を読んだ上で、共有する回となりました。
エッセンシャル思考とは?
“より少なく、しかし、より良く”という考え方がエッセンシャル思考の基本となっています。エッセンシャル思考の人の行動としては、やることを計画的に減らしていき、本当に重要なことを見極める、大事なこと以外は断る、あらかじめ障害を取り除く、といった行動が挙げられます。極端な話、不要なものは取り除いて、本当にやるべきことをやろう、という考え方です。
どれもやらなければ、どれも大事だ、という非エッセンシャル思考だと、本当に必要なことをやるときに疲れ切ってしまっていたり、中途半端になってしまうということが書かれていました。
非エッセンシャル思考を脱するためには?
非エッセンシャル思考を脱する方法として書かれているのが「正しく見極める、正しく捨てる、そして仕組化する」です。今の自分には何が必要で何が不必要かを正しく見極めて、不必要なものは捨てようということですね。
本書を読んで、「正しく見極める、正しく捨てる、そして仕組化する」のそれぞれどのように身につけるかを私なりに簡潔にまとめたものが以下の通り。
見分ける技術
考えるためのスペースを作り出す
情報の本質をつかみ取る
睡眠をしっかりとる
明確で厳しく、正しい基準で決断する
捨てる技術
目標の明確化
断固、そして上手な拒否
過去の損失の切り捨て
余剰を削り、本質を取り出す
仕組化する
成果を生まない努力の削減
本質的な行動は習慣化
「今、何が重要か」に集中
詳細が気になる方はぜひ本を読んでみてください。
Tableauって面白そう!DataSaberのTableauデモ
2月第3回の道場は、TableauのDataSaberである伊藤師範による「Tableauって面白そう!DataSaberのTableauデモ」でした。データイノベーションコンサルティングチームで取り扱っているBIツールの一つであるTableauのデモンストレーションを通じて、Tableauの魅力を伝えていただきました。
※DATA Saberとは:データを理解する技術力をもち、その力を組織内外にひろめ、データドリブンカルチャーを推進する人々。国内のTableauユーザーを中心とした認定制度。
以下のように実際に様々な画面を操作しながら、Tableauではどんなことができるのかを伊藤師範が一つ一つ説明をしてくださいました。
BIツールの利点として可視化することで分析しやすくなり、また、多くの気づきを得られることが挙げられます。Tableauでは数クリックだけで表示するグラフを変更できたり、ドラッグ&ドロップでデータをすぐに反映できるので、簡単にいろいろなデータを様々がグラフで可視化することができ、可視化するまでの手間を省けるのがTableauの大きな利点の一つであるとのことでした。
商品のカテゴリ、サブカテゴリ毎の売上と利益の可視化例
利益と売上の相関図
複数データのダッシュボード化
究極のリーダーシップを学んでみた
2月第4回の道場は中川師範による「究極のリーダーシップを学んでみた」でした。
書籍『米海軍特殊部隊 伝説の指揮官に学ぶ 究極のリーダーシップ』の内容を共有していただきました。また、中川師範からの一方通行で共有するだけでなく、門下生から意見を聞きながら進める回となりました。
本書は、元米海軍特殊部隊員の2人の共著で、ビジネスに活かすことができる軍隊の原則を「内なる戦いに勝つ」「先頭の法則」「勝利を維持する」の三つのパートに分けて書いたものになっています。今回の道場では一つ目のパート「内なる戦いに勝つ」の部分についての回でした。
第1章 究極の責任感
究極のリーダーシップ、始めに紹介されたのが「リーダーは全責任を負わなければならない」です。
本書では「どんな組織においても成否の責任は全てリーダーにあり、全責任を負わなければならない。リーダーは失敗を認め、その責任を負い、勝つための計画を立てなければならない」と書かれていたそうです。、何とも軍隊らしい考え方ですが、そのあとには「上手くいかないときに責任を取るのは、とてつもない謙虚さと勇気が必要だ」とも書かれていたとのことです。
門下生からは「責任を負った後、良くするためにはどう分析をしていくのか気になる」や「チームとして、メンバーの誰かが責任を負うのではなくリーダーが全てを負うことで、メンバーから自分の何が悪かった、などの意見が言いやすくなりそうだと思った」というコメントが出てきました。
私としては、この章では責任感にフォーカスしているようで、伝えたいことは「リーダーたる者、謙虚さと勇気を忘れるな」ということなのではないかと感じました。
第2章 出来の悪いチームなどない。出来の悪いリーダーがいるだけ
次の一歩は、「メンバーが互いに助け合うように、チーム内の異なる要素をまとめ上げる。そしてチームの原動力となる」です。
本書には「毛色の違うメンバーが協力して任務を達成するには原動力が必要であり、そこにリーダーシップの出番がある」と書かれており、メンバーが協力せず結果を出せないのはチームので出来が悪いのではなく、リーダーシップが足りていない、つまりリーダーの出来が悪いという話でした。
この章では門下生からは「アメリカ的でしっくり来ない……」や「リーダーが変われば成績が変わるというのは、自分の経験からも確かにあるように思う」といった意見が出てきました。
第3章 信頼せよ
続いての究極のリーダーシップ、「リーダー自身が任務の正当性を心から信頼せよ」です。
リーダーは何をすべきか理解するだけでなく、なぜすべきなのかを説明する責任があり、リーダーが正当性を信じていなければ、メンバーを納得させ、任務の正当性を信頼させることはできない。そして、理解できない命令を受けたときにはなぜこんな依頼が来たのか、ということを自問せよ、とのことでした。
ビジネスの場では任務=業務と考えられますが、確かに業務に対して、正当性を理解し納得して仕事するのと、理解できていない・納得していない場合では成果は異なってくるように思います。
この章では門下生からは「確かに信頼は大事ではある。ただ全て『責任感』につなげるのは疑問が残る」というような意見も出てきました。
今回は、よりビジネスに寄ったパートに入る前に時間が来てしまったので、次回にも期待したいです。
おわりに
実務的なことから、マインドセットまで幅広い内容の2月でした。Tableauについてより詳しく聞きたいというご希望があれば、ぜひお気軽に下記までお問い合わせください。
来月もどんな学びが得られるのか楽しみですね。来月号も楽しみにお待ちください。